膝がポキポキ音が鳴るのは大丈夫?
まずはじめに

膝を曲げ伸ばししたときに「ポキポキ」「パキッ」と音が鳴るのは、多くの場合「関節内部のガス」や靱帯・腱のこすれによる現象であり、痛みや腫れがなければ病気ではないことがほとんどです。
ただし、痛みや腫れを伴う膝の音は、半月板損傷や変形性膝関節症などのサインである可能性もあるため注意が必要です。
膝がポキポキ音が鳴るのは大丈夫?
①膝がポキポキ鳴る原因を解説

膝関節の中には「関節液(滑液)」という潤滑油のような液体があり、関節を動かしたときに圧力が変化すると、液体に溶けているガス(二酸化炭素など)が一気に気泡となって「ポキッ」という音を出します。
この現象は「キャビテーション」と呼ばれ、指の関節を鳴らしたときと同じメカニズムで起こる、生理的な(正常範囲の)音です。
また、膝周りの靱帯や腱が骨の出っ張りを乗り越えるときに「パチン」と弾かれるように動き、クリック音や引っかかる感覚を出すことがあります。
特に太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が硬い人や、膝のお皿(膝蓋骨)の動きがスムーズでない人では、しゃがんだり立ち上がったりしたときに音が出やすくなります。
膝がポキポキ音が鳴るのは大丈夫?
②ポキポキ音は健康に関係あるのか?

最新の系統的レビューでは、膝が「ミシミシ」「ポキポキ」鳴る「膝のクレピタス(knee crepitus)」は、一般人口の約4割で発生すると言われていて、痛みがない人にもよく見られる現象だと報告されています。
つまり「音がする=必ず膝が悪い」というわけではなく、痛みや腫れがなければ大きな問題にならないケースが多いとされています。
一方で、変形性膝関節症(膝の軟骨がすり減る病気)のある人では、膝のクレピタスが多く、X線やMRIで軟骨の変性や骨棘(とげ状の骨)と関連するという報告もあります。
ただし、同じ研究では「クレピタスがある人は機能低下や筋力低下が大きいわけではなく、現時点の臨床的な悪さは小さい」とされており、“音そのもの”よりも「痛みの有無」「動きやすさ」の方が大切だとされています。
膝がポキポキ音が鳴るのは大丈夫?
③多くの人が疑問に思う膝音の正体

膝の音には大きく分けて、次のようなタイプがあります。
1)「パキッ」「ポキッ」と一瞬だけ鳴る音
・関節内のガスのキャビテーションによるものが多く、痛みがなければ心配不要なことがほとんどです。
2)「ミシミシ」「ギシギシ」とこすれるような音
・軟骨表面の粗さや、膝蓋骨と大腿骨のこすれ、加齢に伴う変化などが関与することがあり、変形性膝関節症との関連が指摘されています。
3)「バキッ」と強い音+急な痛み・腫れ
・スポーツ動作中の“その瞬間”に強い音と痛みが出た場合、前十字靱帯損傷や半月板損傷などの外傷が疑われ、早期に整形外科の受診が推奨されます。
痛みや腫れ、熱感がなく、動きも問題なければ、膝のポキポキ音は「体質的な音」として経過観察でよい場合が多いです。
しかし、「音+痛み」「階段の昇り降りで膝がズキッとする」「膝が腫れている」「膝が引っかかる・ロックする」などの症状がある場合は、軟骨や半月板、靱帯などのトラブルが隠れていることもあるため、早めに専門家(整形外科・整骨院)に相談することが大切です。
膝の音が気になる方には、太もも前後のストレッチや、お尻・体幹の安定性トレーニングで膝周りのバランスを整えることが、予防と安心につながります。
運動方法については、膝の状態を評価したうえで、行う内容が変わることが多いので全員が同じ処置という訳ではありません。
根本から改善したい想いをお持ちの方は一度お越しください。
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