スマホ首に起きやすい「目の疲れと頭痛」
①目の疲れの原因と症状

【デジタルデバイスの使用が引き起こす「眼精疲労」】
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると、ピントを合わせるための毛様体筋(もうようたいきん)が緊張し続け、筋肉疲労が起こります。
この状態を「眼精疲労」と呼び、単なる疲れ目とは異なり、頭痛や肩こり、吐き気など全身症状にまで及ぶことがあります。
原因1)近距離での長時間作業
・目の焦点距離が固定され、毛様体筋や外眼筋の緊張が続きます。
原因2)瞬きの減少
・デジタル画面を見続けると、瞬きの回数が通常の約半分になると報告されています。
その結果、涙が蒸発しやすくなり、ドライアイ症状が悪化します。
原因3)照明やブルーライトの影響
・ブルーライトは目の奥(網膜)に届きやすく、視覚的ストレスを増大させることが分かっています。
【現れる主な症状】
・ピントが合いづらい
・目の奥の痛み・重だるさ
・頭の前方〜こめかみの鈍痛
・首筋の張り
・集中力の低下や眠気
このような症状が数日続く場合、単なる疲労ではなく「眼精疲労による筋・神経性の頭痛」に移行している可能性があります。
スマホ首に起きやすい「目の疲れと頭痛」
② スマホ首とは?その影響と特徴

「スマホ首」とは、スマートフォンをのぞき込む姿勢が続くことで、首のカーブ(頸椎の生理的前弯)がなくなり、首のカーブがまっすぐになること、または前方に傾いた状態になることを指します。
医学的には「ストレートネック」や「上位交差症候群」と言われています。
【なぜストレートネックが問題になるのか?】
頭部は約5~6kgと非常に重く、前方に傾く角度が前にいくと首の筋肉、関節の負担がさらに増すことになります。
例えば、頭が前に15度傾くと約12kg、30度で18kg、45度で22kgもの負荷がかかると言われています。
この持続的な負荷が、首や肩の筋肉を緊張させ、循環を阻害し、神経痛や頭痛につながるのです。
【主な特徴】
・首を回すとコキコキ音がする
・首の後ろの筋肉が常に張っている
・目の奥やこめかみが痛む
・姿勢が悪く、肩が内側へ巻き込みやすい
慢性的なスマホ首は、頭痛だけでなく、自律神経の乱れや集中力低下、睡眠の質の悪化にも関係します。
スマホ首に起きやすい「目の疲れと頭痛」
③ 頭痛が伴う理由とメカニズム

【筋緊張型頭痛の発生メカニズム】
スマホ首や眼精疲労が続くと、首から後頭部にかけて分布する「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」や「僧帽筋上部繊維」が過緊張を起こします。
これらの筋肉には、頭部の知覚を司る大後頭神経・小後頭神経が関与しており、筋緊張によって神経が圧迫されることで「緊張型頭痛」や「後頭神経痛」が発生します。
症状としては、以下のような特徴が見られます。
・頭を締め付けられるような痛み
・後頭部〜こめかみにかけての鈍痛
・夕方や長時間作業後に悪化
・ストレッチや温めると楽になる傾向
【自律神経と血流の関係】
首や目の筋肉は、交感神経の支配を強く受けています。
長時間の筋緊張状態は交感神経(活動状態の神経)を使い続け、血管収縮を引き起こすため、脳への酸素供給が低下します。
この酸欠状態がさらに頭痛やめまい、倦怠感を助長させるという悪循環が生じます。
スマホ首に起きやすい「目の疲れと頭痛」
整骨院の専門家によるケアと改善法

1)姿勢評価と頸椎(首の骨)の調整
・ストレートネックによる骨格バランスの乱れを整えることで、神経・血流の障害を軽減できます。
2)セルフケアを行う
・1時間に1回、画面を見るのをやめる休憩を取る
・蒸しタオルで目や首を温める
・顎を引くような姿勢維持トレーニング(チンニングなど)
3)生活習慣の見直し
・就寝前のスマホ使用を控え、ブルーライトカット眼鏡を活用
・座っている姿勢を意識し、肘を体の横につけることで首への角度を調整する
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