ストレートネックの子供が増えている
首が前に出る原因
ストレートネック(通称スマホっ首)とは、本来なだらかなS字のカーブを描いている首の骨(頚椎)がまっすぐになり、頭部や顎が前に突き出た状態を言います。
①スマートフォンやパソコンの利用による首の傾き
使用するときの頭の位置が重要になります。一般的には使用中は目線が下を向き、斜め下を見ていることが多いかと思います。
頭の重さは体重の約10%もあり、目線が下になると首への負担が数倍にもなります。30度斜め下を向いた状態では、首にかかる負荷が約18kgにもなると言われています。
例えるのであれば、首はトイレットペーパーの芯、頭がボーリングの玉のような重さ、力関係です。首が踏ん張っていられるのは筋肉の頑張りのためですが、その結果首こりや肩こりへつながります。
②猫背や巻き肩、骨盤のゆがみ
首が前に出ている時は、おそらく背中の丸みなども出ているでしょう。デスクワークや勉強時の猫背、骨盤の後傾(骨盤が後ろに倒れること)もストレートネックの大きな要因です。
身体の構造上、背中が丸まることで自然と首が前に出やすくなり、首や肩に大きな負担がかかります。
勉強中だけでなく、食事中の座り方やテレビを見ている時の姿勢も気をつけていただきたいポイントです。
③運動不足・筋力低下
現代の子どもたちは運動する習慣が少ないと言われています。
そのため、首や背中、体幹の筋力が弱くなりがちです。
骨が正常の位置に保つには、筋肉が必要です。筋肉が不足していると正しい姿勢を保てないため、ストレートネックのリスクが高まります。
「スポーツをしているから大丈夫」という訳ではなく、偏った筋肉バランスにも注意が必要です。
ストレートネックの子供が増えている
親御さんにしてほしい声かけ
ストレートネックそのものを子ども自身が理解しにくいことも多く、いい姿勢、悪い姿勢の判別をすることがなかなかできません。
そのため、親御さんが日常生活の中で意識的に声をかけ、予防や改善をサポートすることが大切です。
①姿勢を気にかける声かけ
人間の心理上「〇〇したらダメ」というのはあまり響かないとされています。そのため、
・「スマホやゲームをするときは、画面を目の高さに合わせよう」
・「背中を丸めずに座ろう」
・「30分に1回は立ち上がって体を動かそう」
のような、して欲しい内容を伝えてあげることがおすすめです。
②なぜ、猫背やストレートネックがダメなのか理由を伝える
興味関心がある子の場合は、なぜダメなのかの理由を知りたがる子もいますので、このように答えてあげると良いでしょう。
・そのままだと、首や肩が痛くなったり、頭が重く感じたりするよ(頭痛・肩こり)
・体が疲れやすくなったり、スポーツや遊びの時に力が出しにくくなるよ
・呼吸がしにくくなって、体がしんどくなりやすいよ。
・勉強や読書、スポーツの時の集中力が続きにくくなるよ。
・骨や筋肉が正しく育たないから、これから体が大きくならないよ。
決して脅かす訳ではありませんので、その子の特徴や性格に合わせて話してあげてください。
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お家でできる対策法
お家でできるストレートネックなどの対策は、日々の習慣を少しずつ見直すことから始まります。
比較的やりやすい内容を挙げますので、お子様と一緒に対策していただければ幸いです。
①姿勢のチェック
壁に背中をつけて立ちます。その時に「かかと・お尻・背中・首の一番下の出っ張っている骨・頭の後頭部」が壁に自然と付いていて、本人に違和感のない場合、真っ直ぐと言えるでしょう。
ストレートネックや猫背、巻き肩の場合は少し壁から離れていたり、身体の筋肉がツッパたり違和感を感じます。
②テレビやスマホ、パソコン画面の高さを調整
基本的には、首がフラットの状態で「目線」と「画面の高さ」が同じが好ましいです。
目線が上を向いてしまったり、下を向いている状態は、骨や関節、筋肉に負担がかかっている状態です。
③こまめなストレッチや体操
・首を左右にゆっくり倒す、回す、前後に曲げるなどのストレッチを1日数回行いましょう。1回あたり40−50秒を3セット行いましょう。
・肩甲骨を寄せる運動や、胸の筋肉を伸ばすストレッチも効果的です。当院のインスタグラムで紹介していますのでご覧になってください。(ページ下部にアカウントIDとQRコードを貼っております)
④枕や寝具の見直し
高すぎる枕は避けて、首のカーブを自然に保てるものが好ましいです。枕の中央は凹んでいて、枕の両端は少し高い枕を推奨しています。
仰向けでも、横向きでも、首の位置をフラットに保てるように設計されているためです。
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ストレートネックの学生が増えた背景には、スマホやパソコンの長時間利用、猫背や骨盤のゆがみ、運動不足など、現代特有の生活習慣があります。
親御さんは無理な姿勢の強制ではなく、日々の声かけや生活習慣の見直しで、子どもの健康な首と姿勢を守るサポートをしてください。
家庭でできる簡単なストレッチや運動も、ストレートネック予防・改善に大きな効果を発揮しますが、本当にこれで合っているのか、身体が心配とお困りの方は一度専門家に見てもらうことをお勧めします。
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