立ち仕事での足のむくみの原因とは?
足がむくむのはなぜ?
立ち仕事では長時間同じ姿勢を維持するため、次第に足にだるさやむくみが生じやすくなります。その主な理由は「重力」と「筋肉のポンプ作用の低下」にあります。
①重力の影響
・立ちっぱなしでいると、足に流れた血液や体液は重力によって下方(ふくらはぎ〜足末端)に溜まりやすくなります。
重力に逆らって血液を心臓に戻す機能が低下している場合、余分な水分が足の組織に滞留しやすくなります。
②筋肉のポンプ作用の低下
・ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、歩行や筋肉の収縮によって、静脈血を心臓へ押し戻す役割を担っています。
立ちっぱなしの場合が続くと筋肉が伸び縮みしないため、ポンプ作用が弱まります。その結果、足先の循環が滞り、むくみが発生しやすくなります。
③末梢血管の拡張と静脈圧の上昇
・長時間、足に体重がかかることで、静脈の内圧が上昇。
静脈弁の機能が追いつかずに血液が逆流し、余分な液体が細胞の外に漏れやすくなるため、むくみの直接的な原因になります。
④疲労物質の蓄積
・筋肉の循環が悪くなることで、乳酸や老廃物がたまりやすくなり、足のだるさや重さも増します。
【立ち仕事の現場でのむくみチェックポイント】
・靴のフィット感が日中と夕方で変わる
・ふくらはぎや足首の皮膚に靴下跡が残る
・足が「重だるい」感覚や痛みを感じる
これらがある場合はむくみや循環不良が起きている可能性が非常に高いです。
立ち仕事での足のむくみの原因とは?
血流とリンパの流れとの関係
足のむくみには、血液だけでなくリンパ液も大きく関わっています。
【リンパ液の働きとむくみ】
・リンパ液は、体内の余分な水分や老廃物を回収し、最終的にキレイになったものを血流へ再び戻す働きを持っています。
立ち仕事で筋肉の動きが少ないと、リンパ管への圧迫力が減るため、リンパ液が滞留しやすくなります。
慢性的なむくみや痛み、皮膚の色素沈着(茶色くなる)などはリンパ液の流れに異常をきたしているサインですので、リンパマッサージやふくらはぎの運動を行ってみてください。
①ふくらはぎをやさしくマッサージしたり、つま先立ち運動を行うことで、筋ポンプ作用やリンパ流が促進され、むくみを予防できます。
②弾性ストッキングの着用も、静脈還流やリンパの流れをサポートし、むくみや疲労感の軽減に役立ちます。
立ち仕事での足のむくみの原因とは?
血流とリンパの流れを改善する対処法
最後に、現場やご家庭で実践できる「むくみ対策」を、医学的根拠に基づいてご紹介します。
①ふくらはぎの筋肉を積極的に使う
・こまめに「かかと上げ下ろし」や「その場足踏み」を行う
・1時間に1度は足首を10回ずつ上下に動かす(立った状態・座った状態)
・壁に手をついて軽くスクワット運動10回行う
②水分補給と塩分コントロール
・体内循環を妨げないよう適度な水分摂取を心がける
目安としては、1日あたり体重×30mlが推奨とされています。※季節、スポーツ中などにより異なる
・塩分の摂りすぎはむくみ悪化の原因になるため注意
③長引くむくみは要注意
・むくみが数日治まらない、色や痛みを伴う場合は「静脈血栓症」など重大な病気も考えなければなりません。医療機関へ相談をお勧めいたします。
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