オスグッド病のよくある質問
まずはじめに
オスグッド病は、特に成長期の小・中学生アスリート、運動をしているお子さんに多く見られる膝の痛みで、膝の下の骨(脛骨粗面)が突出し、運動時に痛みが出る疾患です。
今回の記事では、学生さんやご家族から特によく寄せられる3つの疑問「オスグッドは完治するのか?」「再発リスクについて」「成長と共に症状が改善するのかどうか」について、わかりやすく解説します。
※質問によっては、同一内容を記載している箇所もございます。
オスグッド病のよくある質問
①発症する理由
オスグッド病の痛みは、成長期における「骨の成長スピード」と「筋・腱の柔軟性発達」のアンバランスによって生じます。
筋肉の成長と骨の成長を比べると、骨の成長はゆっくりですが、筋肉に関しては無理をすればいくらでも使うことはできます。
筋肉を使うことで、膝下の骨(脛骨粗面)に強い牽引力が加わるため、炎症や痛みが起こりやすくなります。
安静にして痛みがマシになったけど、復帰したらまた痛くなる。
この場合は炎症は無くなったけど体の使い方が変わった訳ではないので、再発したという事になります。
体の使い方を正して正しいリハビリ、トレーニング、ストレッチを行うことで負荷を与えても耐えられる体作りをすることが改善方法と言えます。
オスグッド病のよくある質問
②オスグッド病は完治するのか?
※ここでお話しする「完治」とは、日常生活での痛みがなく、運動前・中・後でも症状の出ないものとします。
ほとんどのオスグッド病は「成長期が終わる頃には自然に痛みが軽減・消失する疾患」とされています。
これは国内外の多くの医学論文でも確認されている事実です。
ただし、痛みが強い時に無理をして運動を続けると、膝下の骨が過度に突出したまま変形したり、「骨化障害」が残る場合があります。
その結果、膝の前側に骨の隆起(飛び出た状態)が残ったり、まれに成人後も違和感や痛みが継続することが起きえます。
私たちの思いとしては、初期段階での適切な施術、リハビリ療法、ストレッチ、トレーニング(体の使い方)を行うことで、症状の悪化をすることなく、更にパフォーマンス向上ができると考えています。
オスグッド病のよくある質問
③再発リスクについて
「オスグッド病は一度治った後でも再発することがあるのか?」
結論から言うと、成長期の間は「再発リスク」があります。
オスグッド病は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が過度に膝下の骨(脛骨粗面)を引っ張ることで、成長軟骨部分に炎症や損傷が起こる疾患です。
ストレッチ不足で大腿四頭筋の柔軟性が十分でない場合、間違った体の使い方を行っている場合は、スポーツ活動を急激に再開した場合には、再び同じ場所に負荷がかかりやすくなります。
再発防止のためには、大腿四頭筋や臀部、体幹の柔軟性、筋力バランスを改善することはもちろんのことですが、私たちの経験上、一番大事なことは身体そのものの使い方が変わらなければ、再発するケースが多いのが特徴です。
段階的にスポーツ復帰することが推奨されていますが、復帰計画を立てながら現状の体の使い方を変えていくことが必要となります。
オスグッド病のよくある質問
今回のまとめ
オスグッド病は成長期特有の疾患であり、再発リスクや完治に対する不安を持つ方が多いですが、ほとんどの場合は成長とともに症状が軽快します。
しかし、正しい体の使い方、リハビリトレーニング、筋力トレーニングを行わなければ再発リスクや成人後の後遺症にもなり得る症状です。
大切なのは「早期発見・適切な処置・段階的な復帰プラン」です。
痛みが強い時は無理をせず受診し、医師や専門家のアドバイスを受けるようにしてください。
〒612-0029 京都府京都市伏見区深草西浦町8丁目107 宮田ビル
1階:りゅう鍼灸整骨院 / パーソナルジムNOLIMIT(リハビリ・姿勢・ダイエット)
2階:アスリート専門パーソナルジムIMPRESS GYM(リハビリ・筋力向上・パフォーマンス向上)
TEL:075-644-4713
※全スタッフがお客様対応中の場合、お電話に出ることができません。
「当施設へのご質問」や「整体/トレーニングのご予約」は、公式LINEのご利用をお願いいたします。
【LINEアカウント】
【Instagram】
※この記事で使用しているイラスト画像は、全て著作権フリー画像です。