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子供の肘が抜けたかも?肘内障の見分け方と注意点

肘内障とは?

肘をつく女の子

 

肘内障とは、肘の外側にある橈骨頭という骨が、それを輪のように囲んでいる輪状靱帯からわずかに外れた「亜脱臼」の状態をいいます。

手を急に引っ張られたときなどに、橈骨頭が外側へ引き出されて、靱帯がめくれ込むように挟まることで痛みと運動障害が発生します。

発生しやすい年齢は1〜5歳で、特に2〜3歳に多く、女児や左腕にやや多いと発表されています。

これは成長途中の小児の靱帯や骨がまだ十分に強くなく、比較的弱い力でも障害が起こりやすいためと考えられています。

典型的な症状としては、受傷直後から腕をだらんと下げたまま動かしたがらず、肘を曲げたり手を使う動作を嫌がることが特徴です。

肩が痛いや手首が痛いと訴えたり、不機嫌になって泣き続けることが多く、具体的に「肘が痛い」とは言えないことも多くみられます。

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子供の肘が抜けたかも?肘内障の見分け方と注意点

① 成長段階におけるリスク

肘痛の女の子

成長途中の小児では、肘の靱帯が成人に比べて柔らかく薄いため、腕が急に引っ張られると橈骨頭が靱帯から抜けかかりやすい構造になっています。

また、骨端線(骨が伸びてくる隙間)がまだ開いている時期は骨形状も未成熟で、関節の安定性が十分でないことが肘内障のリスクを高めます。

年齢別には、生後6か月〜4歳頃に発症が多く、1〜3歳で特にリスクが高く、4〜5歳で徐々に減少し、6歳以降では頻度がかなり低くなります。

成長とともに輪状靱帯が厚く丈夫になり、橈骨頭の形も変化して抜けにくくなるため、学童期以降では発症しにくくなります。

一度肘内障を起こした子どもは、輪状靱帯がゆるくなっていることなどから再発しやすく、再発率は約2割程度とされています。

そのため、お子さんが成長し靱帯がしっかりするまでは、同じような牽引動作を繰り返さないようにしてくださいね。

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子供の肘が抜けたかも?肘内障の見分け方と注意点

② 保育園でよくあるケースと対応

肘を検査する先生

肘内障は、保育園や幼稚園など集団保育の現場でも頻繁にみられるケガの一つで、「急に腕を使わなくなった」「抱っこしようと手を引っ張った後から泣き止まない」といった状況などは注意が必要です。

手をつないで歩行中につまずきそうになった子どもの手を反射的にぐっと引き上げた場面や、列を乱さないように腕を引いた場面で発生することが多く報告されています。

保育現場で肘内障が疑われる場合、まずは腕を無理に動かさない、引っ張らないことが基本です。

腫れや明らかな変形、強い圧痛(押した時の痛み)があるときは骨折の可能性があるため、肘周りを固定し、保護者へ速やかに連絡し、医療機関受診を促すことが推奨されています。

腫れが目立たず、受傷機転が「手を引っ張った直後」であれば、整形外科や小児科、小児の外傷に慣れた整骨院などでの整復することにより、多くの場合はその場で腕が動かせるようになります。

ただし、保育士や保護者が自己判断で整復操作を試みることは、骨折を見逃して悪化させるおそれがあるためやめるようにしてください。

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③ 家庭での親が知っておきたい注意点

親が腕を引っ張る

家庭でのよくあるきっかけとして「手をつないで歩いていて転びそうになり、咄嗟にぐっと引っ張った」「遊びで腕をぶら下げて持ち上げた」「大人が腕を持ってクルクル回した」などのシーンで発生しやすいです。

こういった動作では、片手を急に引っ張る力が肘関節に集中し、まだ弱い輪状靱帯に過度なストレスがかかりやすくなります。

予防としては、次のようなポイントが重要です。

・手を引くときは手首ではなく、できるだけ肘寄りや上腕や脇の下を支える  

・転びそうなときも片手を引き上げるのではなく、両脇を抱えるようにして支える  

・腕を持って振り回す、ぶら下がらせる遊びは避ける  

また、腕をだらんと下げて動かさない、肘を曲げたがらない、触ると嫌がるといった様子があれば、外見上の変形がなくても肘内障や骨折の可能性を考えて受診を検討すべきです。

強い腫れやあざ、肘以外(鎖骨・肩・手首など)の痛みがある場合、あるいは高所からの転落など受傷機転が強い場合は、早急に整形外科を受診することを推奨します。

肘内障は適切に整復されれば後遺症を残さずに治ることがほとんどで、成長とともに起こりにくくなります。

しかし再発しやすい時期があるため、「腕を急に引っ張らない」というシンプルな予防策を家族全員で共有しておくことが、子どもの肘を守るうえで何よりも大切です。

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