産後の骨盤ケアの重要性
産後の骨盤の状態
まず骨盤とは、左右の寛骨(腸骨・坐骨・恥骨)+仙骨+尾骨を合わせたものを骨盤と言います。
産後の骨盤は、妊娠と出産によって大きく変化しています。
妊娠中から出産にかけて、女性の体内では「リラキシン」というホルモンが分泌され、骨盤周辺の靭帯や筋肉を緩めます。
これにより、赤ちゃんが産道を通りやすくなりますが、出産直後に元に戻るわけではありません。
産後の骨盤は以下のような状態にあります。
①骨盤周辺の靭帯や筋肉が緩んでいる
②骨盤の形が変化している(※正式には寛骨と仙骨 上記画像参照)
③骨盤底筋群が伸びている
これらの変化は個人差がありますが、一般的には、産後3~4ヶ月ほどかけてゆっくりと元の状態に戻っていきます。
しかし、この期間中に適切なケアを行わないと、後々のお身体の体型や、身体に感じる症状に問題が残る可能性を秘めています。
産後の骨盤ケアの重要性
骨盤の開くことによって起きる影響の例
産後の「骨盤が開く」というのは、実際に骨と骨が大きく離れるわけではありません。
具体的には、仙腸関節と恥骨結合が緩むことで、「最大9ミリ程度」広がることがあります。
この骨盤の開くことによって、さまざまな影響を及ぼす可能性がありますので産後ケアが必要となるのです。
①反り腰による腰痛:骨盤周辺の筋肉や靭帯が緩むことで、骨盤の安定性が低くなり、骨盤が前に倒れることで腰は反り腰になりやすくなります。その状態で子供を抱っこする姿勢や、ミルクをあげる際の片腕で支えると腰骨、筋肉に対して過度な負担(ねじれ等)がかかり、腰痛の原因となります。
②体型の変化:骨盤の開きが戻らないと、ウエストやヒップのラインが変化し、体型が崩れる可能性があります。
③内臓への影響:骨盤が開いたままだと、内臓の位置が正常な位置ではないため、便秘などの問題を引き起こすことがあります。
腸内環境が悪くなることにより、摂取した食べ物を消化吸収する作用も下がるため、太りやすくなる原因となります。
④尿漏れ:骨盤底筋群の弛緩、弱体化により、くしゃみや咳、運動時に尿漏れが起こるリスクが高まります。
産後は特に発生するリスクが高いので当院では、筋肉トレーニングを推奨しております。
産後の骨盤ケアの重要性
姿勢や骨盤を見極めるポイント
①見た目によるチェック ※写真撮影を推奨
・立っている状態で、耳ー肩ー腰(大転子)ー膝ー外くるぶしが、まっすぐに並んでいるかチェック
・左右の肩の高さ、ウエストのくびれの左右差、足の長さ、つま先の向いている方向を比較
②座っている状態でチェック
・両手を左右のお尻の下に敷きます。その時に左右の坐骨が両手に当てっていればOKです。当たっていれば尖っている骨が当たるのでわかりやすいと思います。
・ひざの高さ、足の裏の着き方、つま先の向いている方向をチェック
③動かしてみてチェック
・壁に踵をつけます。壁に背中をつけて立ち、腰と壁の隙間を確認します。その際に、手のひら1枚分の隙間が理想的
・仰向けに寝てください。膝を90度に曲げて左右へ倒します。その時にひざと床に隙間がなければ問題なしです。
ケアを始める時期は、自然分娩の場合は「産後1週間程度」から、帝王切開の場合は「6〜8週間後」から軽い運動を始めることが推奨されています。
ただし、個人差があるため、必ず医師や助産師に相談してから始めましょう。
産後は育児や家事など忙しい時期ですが、自分の体のケアも忘れずに行うことが大切です。
長期的な健康維持のために、産後の骨盤ケアは非常に重要な役割を果たしますので信頼のできる整骨院・トレーニング施設に相談してくださいね。
〒612-0029 京都府京都市伏見区深草西浦町8丁目107宮田ビル
1階:りゅう鍼灸整骨院 / パーソナルジムNOLIMIT(ノーリミット)
2階:アスリート専門パーソナルジムIMPRESS GYM(インプレスジム)
TEL:075-644-4713
【LINEアカウント】LINE ID:@332chhwq
※全スタッフがお客様対応中の場合、お電話に出ることができませんので「当施設へのご質問」や「整体・トレーニングの初回体験のご予約」は、公式LINEのご利用を推奨しております。
【Instagram】@ryu_group
※この記事で使用しているイラスト画像は、全て著作権フリー画像となります。