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しゃっくりの原因症状と病的な疾患

①しゃっくりが起こる原因

しゃっくり

しゃっくり(医学用語では「吃逆:きつぎゃく」)は、横隔膜のけいれんと、その直後に起きる声門が閉じることで発生します。

横隔膜は、肺の下部にある大きな筋肉で、呼吸に関わる重要な役割を持ちます。

この横隔膜のけいれんが発生しやすくなるメカニズムは、横隔神経や迷走神経、さらには中枢神経(延髄毛様体)という神経系に刺激が加わることにより起こります。

しゃっくりのきっかけとなるのは以下があります。

・飲食物の急な摂取(炭酸飲料、刺激物、過度な食事、空気の飲み込み)

・アルコール摂取、胃の膨満

・急激な気温変化

・笑いすぎや感情の高ぶり

多くの場合、しゃっくりは特定のきっかけが落ち着くと自然に治まります。

身体の防御反応や神経の反射のため、健康な人でも自然に起こるものです。

医学的には稀なケースとして、延髄や横隔神経の異常など中枢神経系の障害が原因の場合もあります。

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しゃっくりの原因症状と病的な疾患

②しゃっくりの症状と種類

しゃっくりで驚かす

しゃっくりは症状の種類や持続時間によって判別することが必要です。

1)短期間のしゃっくり(数分~数時間):多くはその場のみ、生理的現象

・主な症状:横隔膜の痙攣、声門閉鎖による独特の「ヒック」音、その他の不快感

・通常、特別な治療は不要

2)持続性・難治性しゃっくり(2日以上、頻繁な発生、高齢者に多い)

・伴随症状:胸やけ、嘔吐、食欲不振、体重減少、呼吸困難、発熱

・消化器・神経系の疾患や全身病(肝炎、悪性腫瘍など)が背景にある場合が増加

長引くしゃっくりの症状は、生活に大きく影響して、睡眠障害、食事摂取困難、社会生活への支障なども報告されています。

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③病気の前兆としてのしゃっくり

横隔膜としゃっくり

しゃっくりはほとんどの場合、速やかに治まるものですが、数時間以上続いたり、頻繁に繰り返す場合は病気の前兆となることがあります。

医学的に「遷延性しゃっくり(48時間以上続く)」や「難治性しゃっくり(1か月以上続く)」の場合は注意が必要です。

【病気の前兆としてのしゃっくりで考えられる代表的な疾患例】

1)脳梗塞や脳出血(延髄・脳神経への障害による持続性しゃっく)

・延髄部の障害ではしゃっくりが長時間止まらない特徴がある

脳腫瘍、脳外傷も同様の病態を示す

・他に麻痺やしびれ、言語障害、複視、頭痛、嘔気などが伴う場合は即受診を推奨します

2)消化器系疾患

腫瘍や炎症、消化管の異常が横隔膜や関連神経を刺激するため発生する

・胃食道逆流症(GERD)

・食道がん、胃がん、膵がん

・肝疾患(肝炎、肝腫瘍、肝膿瘍など)

・膵炎、横隔膜ヘルニア、腸閉塞

・胃潰瘍、十二指腸潰瘍

3)代謝性疾患

・尿毒症、糖尿病の合併症

・その他の重篤な内臓疾患

4)薬剤性

・一部の薬(特に抗がん剤や中枢神経刺激薬)で副作用として発生する

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【今回のまとめ】

しゃっくりは多くの場合は生理的現象ですが、持続性・難治性の場合は内臓や神経疾患の前兆となる可能性もあります。

しゃっくりが長引く場合や他の症状が現れた際は、なるべくお早めに医療機関の受診をおすすめします。

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