体重増加が膝に与える影響
①体重増加とひざ痛のメカニズム

膝関節は、歩行や立ち座り、階段の昇降といった日常動作で常に負荷がかかる場所です。体重が増えると、この負荷が劇的に増加し、膝へのダメージにつながります。
1)体重と膝の負担
例えば、体重が1kg増加するごとに、ひざ関節には約3〜4倍の負担が加わるとされています。
これは歩行や階段の昇降など動作の際、膝の軟骨や靭帯に繰り返し大きな圧力が加わるためです。
・軟骨は関節のクッションのような働きを担っており、過剰な負荷は軟骨のすり減りを促進させます。
・靭帯や半月板も過剰な負荷で損傷しやすくなり、炎症や痛みの原因となります。
2)炎症と膝痛
余分な体重は、ひざ関節周辺の筋肉や靭帯に過剰な負担をかけ、関節内で炎症が起こりやすくなります。
炎症が生じると、痛みだけでなく腫れや熱感も出現します。
これが慢性化すると、膝の動きが制限され、QOL(生活の質)が大きく低下してしまいます。
3)エビデンス(医療文献)
肥満が膝痛発症リスクを高める主要因であり、米国成人を対象とした調査にて、BMIが高い人ほど膝痛発症率が上昇することが発表されています(Felson D.T.他)
体重増加が膝に与える影響
②太り過ぎと変形性膝関節症(OA)

変形性膝関節症(=OA)は、中高年で多い膝トラブルの代表です。
過体重や肥満は、変形性膝関節症の発症・進行のリスクをかなり高めます。
【変形性膝関節症の定義と主な症状】
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が摩耗・変性し、関節の痛みや腫れ、変形などが生じる疾患です。
進行すると歩行障害や生活動作の制限につながり、日常生活に大きな支障を来します。
【肥満がOAの発症リスクを高める理由】
・体重負荷が膝関節に持続的な「過度なストレス」を与えます。
・膝の軟骨は一定の力には耐えられる構造ですが、肥満によりその限界を超えやすくなり、軟骨の摩耗が加速します。
・肥満は脂肪細胞から分泌される炎症性サイトカイン(≠炎症のスイッチのようなもの)の増加で、関節の炎症反応を強め、OA進行を促進します。
【日本人の現状を説明します】
厚生労働省の統計によると、日本の膝OAの患者のうち、肥満(BMI25以上)の割合は年々増加傾向にあり、特に60歳以上の女性に多いことが分かっています。
だから、日々の運動・エクササイズ・トレーニングが必要という訳です。
※毎日「痛い痛い」と言っていても何も変わりません。あなた自身が変わっていきましょう。
体重増加が膝に与える影響
③膝の負担を軽減するための体重管理

1)適切な食事管理
・糖質や脂質を過剰摂取しないよう意識し、野菜・たんぱく質中心の食事を心掛けましょう。
・食物繊維を多く含む食品(野菜、豆類、海藻類)を積極的に摂取することで、満腹感が得やすく過食防止に役立ちます。
2)継続が可能な運動習慣
・軽いウォーキングや水中運動(アクアウォーキング)は膝関節への負担が少なく、初心者も取り組みやすい運動です。
当施設は整骨院とトレーニングジムが併設しているため、安全にご自身に合わせた施術が可能です。
闇雲に運動をしても、現状のお身体にとってはデメリットになることも十分にあります。
まずは整骨院での状態確認、施術による筋肉・関節の動きの緩和をしてから運動やトレーニングをすることで効果的に結果に結びつきます。
日常生活で意識できる体重管理法と適度な運動、整骨院での施術を組み合わせて、痛みのない膝や健康的な体を目指しましょう。
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